ちょっと珍しくてなかなか出会えない美味しい農産物のご紹介
去年の秋に頂いたりんご。手のひらに収まる大きさで、皮の色は真っ赤ではなく黄色がかって、表面はざらっとして素朴な印象。
しかし中身は、白地に赤い花模様を描いたような不思議な果肉。この切り口はまるで梅の花びらのよう。
このりんごは青森県の五所川原市で生産された「五所川原」というりんご。生で食すと酸味が強くほのかな苦みがあり、多くはジュースとして加工されるが、加熱すると驚くほど甘みが産まれる。
シンプルに砂糖とバターでソテーしたら、生で食した時と同じりんごとは思えない程の甘み。酸味が飛んで旨みに変わりギュッと凝縮して、とろっと濃厚な味に。
これだけ甘みがあると砂糖は少なめでも十分甘いりんごジャムが出来る。
瓶に詰めたらシナモンスティックを刺して保存。シナモンの風味が徐々にジャムに移って、食べる度に風味が良くなっていくのも楽しみ。
加熱してこれだけ美味しくなるりんごも珍しい。今年の秋にまた出会えるのが楽しみだ。